フリーエンジニアはオンとオフの境界線をつくるべし

クライアントとの関係

会社勤めからフリーランスになると、それまでの会社勤めで培った人脈を活かした営業をまず考えます。しかし会社勤めとは違い、自分を守るものは自分以外にはいないのであって、弱い立場を良いように使われると、私生活にまでその力関係を持ち込まれてしまう恐れがあります。営業スタイルは人それぞれですが、自分なりの線引きを考えておく必要があるでしょう。そしてその人との関係が切れてしまえば仕事を完全に失うといった、リスクのある状態から早めに抜け出す必要があります。つまりクライアントを複数確保しておくような営業を心掛けるということです。これはたとえ信頼の置ける良好なクライアントであったとしても、いつ何時どのような原因から資金難に陥るとも限らないため、連鎖倒産を避ける上でも大切な予防策です。

家族との関係

またフリーランスの孤独を支えるという上で、家族の存在は大切です。しかしオンとオフの切り替えが出来るような環境は確保しておかなければなりません。家族が一緒に居るとその都合に振り回されてしまったり、気が散ってしまうという面もあるでしょう。フリーランスの場合には仕事が急にキャンセルされたり、また急ぎの仕事を依頼されるという場合も少なくありません。そのため会社勤めのように、仕事のための時間をきちんと区別出来るというものではないのは覚悟の上で、いざという時には一人で仕事に集中出来る部屋を用意している方が良さそうです。

フリーランス仲間との関係

さてフリーランスになれば、会社勤めのように同僚などとの気軽な会話から情報を入手するということが出来難くなります。そのため情報収集のためには、同業種あるいは異業種にせよ、フリーランス同士の付き合いも大切になるのです。そのような付き合いから新たな仕事のアイデアを思い付いたり、分からない点を気軽に質問出来たり、あるいは新たな仕事へのお声が掛かるかもしれません。しかし一方でそのような付き合いから得られるものは、あくまで限定的であるということも弁えておかなければなりません。愚痴や暇つぶしに付き合って、時間を無駄にすることは本意ではないのです。